iPhone 4に関する誤解

iPhone 4に関する誤解(とは言えないものもあるけど)がいくつか気になるので書いておきます。

・SoftBank版はテザリング未対応で、香港版はテザリング対応

これはあながち間違いではないけど、厳密に言えば間違いだと思います。正確には「iPhone 4はOSレベルではテザリングに対応しているが、キャリア側でテザリングの有効・無効を選択できる」
と言うことになると思います。
つまりSoftBank版でもテザリング対応を決めればテザリング可能になるわけですね。 逆に香港版でもキャリア側がテザリングをオフにすればもちろん使えません。事実、香港でのiPhone販売公式キャリアの一つHutchisonのプリペイドSIM(9/29追記:HSDPA Broadband Access Rechargeable Sim Card)ではテザリングできません。ポスペイドのSIMでは可能なようです。


・"海外渡航時に現地のSIMを装着した場合には、少なくともSIMロックはないとのことなので、(省略)、実質的にNTTドコモロックがかかっている"

これはこちらのサイトに出ていた記述。
と言うわけで検証してみました。使用したのはSoftBank版のiPhone 4 32GBで、テストしたSIMは
香港Hutchison HSDPAプリペイドSIM、マカオCTM 3G SIM、マカオCTM 2G SIM
です。これらはmicroSIMではないのでSIMカッターでmicroSIM大にカット後、Nexus Oneおよび香港版iPhone 4で動作を確認しています。
結果は
SoftBank:OK Hutchison:NG マカオCTM 3G:NG マカオCTM 2G :NG
予想通りではありますが、SoftBank版はSoftBank以外のSIMを認識しません。
つまり上記の記事を書いた山田氏はSoftBank版iPadのSIMロック条件をiPhoneの条件と勘違いしたのだと思います。これくらい調べれば簡単に分かるのに未だに訂正されていません。有名な方のようなのでもう少し事実を正確に確認してから記事にして欲しいものです。国内でチェックする分に違法性もないのでチェック出来なかったとの言い訳も成り立ちません。
あるいは海外のSIMを持っていないのでしょうか?そんな人がSIMロックについての記事を書いて欲しくないなー


・iPhone 4になってから技適マークがスクリーン表示されるようになった

例えばこちらの記事で勘違いしています。

微妙な表現ですが、いかにも3GSでは技適が表示されなかったかのような印象を受けます。実際にはOS3を搭載したiPhone 3GSでも最初から表示されていました。だから、海外版のiPhone 4が日本で使えるようになった!と驚かなくても3GSですでに使用可能だったのです。
iPhone 4が品薄で価格が高騰している現在、3GSを買ってdocomoや日本通信で使ってみようという人も居るでしょうから、3GSでも日本で違法性無く使えるよ、と言うことは声を大にして言っておいても良いと思いますが・・・

コメント

  1. HutchisonのプリペイドSIMに関してですが、テザリングが使えるものと使えないものがあります。
    ポストペイドと同じAPN、mobile.three.com.hkを使うprepaid SIMはテザリング可能で、APNとしてipc.three.com.hkを使うHSPDA Broadband などのSIMはテザリング不可です。

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  2. なるほど、知りませんでした。

    ”HutchisonのプリペイドSIMではテザリングできません”
    との表現は間違いですね。

    このほかは特に間違ったことは書いてないと思いますが、もしあればご指摘下さい。

    ありがとうございます

    返信削除

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